スポーツパフォーマンスとリハビリテーション
モチベーションを高める
スマートなソリューションで
筋力を回復・維持・向上へ導く
スポーツパフォーマンスにおけるレジスタンストレーニングは、望ましい結果を効率的に得るため、高度なコンピュータ機器およびソフトウェアを必要とします。必要な筋群をカバーした広範囲に渡る運動を実行するためには、様々な調整・設定の自動化を行い、日常的な作業を減らすことが重要です。
HUR筋力トレーニング機器およびHURスマートタッチシステムは、各種スポーツおよびスポーツリハビリ向けの包括的なソルーションとプロトコルを提供します。このシステムには、30年の研究を経て開発された空圧筋力トレーニング機器・コンセプト・および身体能力測定機器が含まれており、各カーディオ機器にも対応します。
エビデンスに基づいたスマートタッチエコシステムには、全てのトレーニングおよび測定データを備えた利用者プロフィール・ 自動レポート機能が搭載されており、アスリートの運動の実行内容と成果を多様なデータにより確認することができます。
弊社が独自に開発したナチュラルトランスミッションシステムにより、スムーズで、人間工学に基づいたトレーニングを提供します。
負荷の調整は100g単位で行うことができ、ケガからの回復など、デリケートな調整を必要とする際にも、負荷を徐々に増やす自動更新を適用することができます。
空圧式の負荷は、関節・結合組織など筋肉の動きを補助する組織への負担を最小限に押さえ、ウェイトスタック式の機器の筋力トレーニングと比較して痛みが少ないという利点があります。
運動スピードの影響は比較的少なく、負荷は筋出力に適合するよう構造の面で工夫がされており、短縮性収縮・伸張性収縮運動の両方が可能です。
チェコ共和国のOlomouc大学・バルオスポーツセンター
チェコ共和国のバルオ(BALUO)アプリケーションセンターは中央ヨーロッパにおいて最も高度な診断およびスポーツセンターの1つです。小学生・一般成人・身体障害のある利用者・トップアスリートなど幅広い層を対象とし、健康的なライフスタイルと運動の支援を目的としています。最新設備を整えた施設では、様々な種類の身体活動の研究のためのスペース・スポーツ機器・テクノロジー・サイバネティックアプリケーションを提供しています。最先端のテクノロジーを適用したこの施設は、チェコ政府、オロモウツ大学、および欧州連合からの資金提供により設立されました。
準教授でありセンターの理事であるIlona Hapkova氏は、「このような施設は、中央ヨーロッパでは他にはありません」と話しています。この施設の目的は、チェコ共和国のトップアスリートおよびナショナルチームへ施設・設備を提供することであり、さらに大学の企業の研究活動を支援するため、最新の技術が導入されています。オロモウツ大学の8学部の24.000人の学生は、教育の一環として実践的な教育のためにセンターを使用することができます。
Hapkova 理事は、次のように述べています。
「このセンターは、一般市民に開放されています。様々な生活習慣病と闘うためにも、運動の役割と重要性についてより多くの人々に教育の機会を提供できればと思っています。身体コンディションを診断し、適切な身体活動を推奨する予防医療の提供を目的とした施設としては、チェコ共和国で初めての施設にあたります。プログラムに参加する人々は、最初スクリーニングを行い、個々人のレベルと能力に基づいてプログラムを作成します。最初は、筋力トレーニングへ直接進むのではなく、適切なスキルを参加者に教えることに重点が置かれます。これにより参加者は、トレーニングをより楽しく安全に行うことができ、ケガの発生を防ぐことができます 。この施設では、HURスマートタッチクラウドベースの機器が使用されています。HURの機器・ソフトウェアは、トップアスリートだけでなく特定のニーズを持つ人々に適した完全なソリューションを提供できる唯一のシステムです。このシステムにより、他の大学との協力が可能になり、既にドイツ、フィンランド、およびラトビアのパートナーとの協力がエラスムスプロジェクトで計画されています。すべての大学が同じ共通のデータベースへ接続できるので、共同研究に大きな利点をもたらします」。
ブルネイのスポーツ医療・研究センター (SMRC)
ブルネイダルサラーム国の経済成長に伴い、同国のアスリートおよびパラスポーツアスリートを支援する目的で、ブルネイのスポーツ医療&研究センター (SMRC)にHURのシステムが導入されました。スポーツ医療&研究センターの部門トップであり、スポーツ医学の専門家であるDanish Zaheer博士は、「HURシステムは、適切なフィードバックを備えた包括的なレポートシステムに加え、マシンへのアクセスが簡単なことと使い易さにより、競合製品を凌いでいました」と話しています。
現在、SMRCには、コンピュータ制御のHURの機器がバリアフリーライン・リハブライン合わせて26台設置されています。これらの機器は、筋力トレーニングとリハビリテーションに使用されています。パラアスリートのトレーニンググループを含め、約29のスポーツ団体がHURシステムを使用してきました。HURシステムを使用しているグループの例として、Silatサッカー、陸上競技、空手道、テコンドー、バドミントン、テニス、ローン・ボウリング、太極拳(武道)、セパタクロー、および漕艇が挙げられます。
国立ハンドボールアカデミー Balatonboglár
ハンガリーは、ハンドボールのトップクラスの国として高く評価されています。ハンガリーのハンドボールの全盛期としては、オリンピックで金メダルを取った1949年と1965年、そして欧州選手権で金メダルを取
った2000年が挙げられます。ハンガリーでは、578チームに28,000人以上のハンドボール選手がおり、活動中の選手の54%が18歳未満であり、この国におけるハンドボールの人気が現在も続いていることを考慮すると、今後もこのスポーツの繁栄が期待されます。
ハンガリーハンドボール連盟(HHF)は1933年に設立され、1948年に国際ハンドボール連盟に加盟し、欧州ハンドボール連盟の設立メンバーの1つとなりました。そして、自由時間の活動の1つとしてハンドボールが人気がある
ことを踏まえ、ハンガリーが好む国技の1つとしてハンドボールを発展させる長期戦略を策定しました。ハンガリーハンドボール連盟は、最新の競技、トレーニング、および教育施設を提供するために、現代的なトレーニング複合施設である「ナショナルハンドボールアカデミー」を設立することを決定しました。計画中の多機能複合施設は、バスケットボール、バレーボール、フットサル、テニス、レスリング、フェンシングなど他のコートスポーツの拠点としても重要な役割を果たすでしょう。施設の設計には、ハンガリーハンドボール連盟の機能仕様およびプロとアマチュアのレベルの他のコートスポーツの要件が反映されています。
プロジェクトの実現性を高めるために、中核的なスポーツ機能に加え、教育、会議、および観光地としての特徴を取り込んで設計されています。この施設では、正面入口にすべてアクセスエリアを設けています。トレーニングエリアは、スポーツアスリートのために、騒音を最小限に抑えた施設の奥の静かなエリアに設置されています。
ZTE ザラエゲルセグ フットボールクラブ
ZTEザラエゲルセグサッカークラブのルーツは、オーストリアハンガリー帝国時代の1912年にまで遡ります。このチームの歴史は、ハンガリーの二部リーグに参加した1924年に始まりました。ZTEは、ナショナルチーム、ナショナルユースチーム、およびオリンピックチームに複数の選手を送り出してきました。また、このチームは、ハンガリーリーグ選手権やハンガリーカップなどのタイトルを獲得し、欧州選手権および欧州リーグにおいて数シーズン、プレイしてきました。
ZTEアリーナは、2016年9月に改修されました。その際、新しい施設向けにハイスピードトレーニングおよびリハビリトレーニングのためにHUR製品を購入しました。この空圧システムでは、大きな負荷でも慣性なしにハイスピードトレーニングを行うことができます。ZTEの理学療法部門のトップであるTamas Poka氏は、「HURフォースプラットフォームは、リハビリにおける客観的な情報を提供するとともに、ZTEサッカークラブのトレーニングおよびリハビリセンターにおいて選手がどのようにジャンプ力と着地力を向上させるか明確に示してくれます。」と話しています。Poka氏は、次のように述べています。「私たちは、選手に成績を付けるため、また、選手にもっとサポートが必要かどうかを判断するため、このプラットフォームを用いてハーフシーズンごとに測定を行っています。私たちの研究グループでは、選手の筋力とジャンプ力を向上させるために6週間のプライオメトリックトレーニングを行っています」と話しています。
彼らは、この活動をいくつかのグループで行っています。1つはプライオメトリックグループ、1つは筋膜ストレッチおよび矯正運動を行うグループ、もう1つは通常の運動を行う対照グループです。TamasPoka氏は、さらに次のように述べています。
「私たちは、選手の向上を追跡できるように、両脚と片脚の両方で反動動作、スクワットジャンプ能力を測定しています。また、試合中の足首の捻挫の事故を防ぐために着地データもチェックしています。私たちは、リハビリに関しても同じ測定を行っていますが、さらにバランス測定、等尺性筋力測定、および機能測定も行っています。特に、ACL断裂および肉離れにおいて私たちがリハビリ段階で行っている測定では、最大等尺性筋力測定とジャンプ測定に相関関係があります。機能および測定結果に問題がなく、両脚に違いがないか違いがわずかであれば、次のステップへ進むことができます。」